シリーズ第一弾として、そもそもなぜ留学を志したのか整理してみることにしよう。
まえがき:交換留学との比較
交換留学と違い、学部留学・大学院留学は金銭的にも時間的にも失うものが大きいといえるだろう。交換留学であれば、奨学金も比較的簡単にもらえ追加の学費負担も不要、遡及進級さえしてしまえば4年間で卒業も可能だ。
一方で、私費・フルタイムで進学するとなると、修士以降であれば学部卒と比べて無駄に1~数年を消費することになる。奨学金も交換留学の場合と比較して、狭き門だと思われる。
では、なぜこのような様々なコストを負担してでも留学しようと思ったのか。その理由を次節以降で整理していこうと思う。
1.優秀なクラスメート・競争的な環境の存在
大きく4つある理由の1つ目は、優秀な人材と出会うことができ、ストレッチした環境で1年間過ごせるというものだ。
ここでいう優秀な人材とは、モチベーションが高く(ある程度の実力も伴い)努力を惜しまない人間のことだと捉えていただければよい。
もちろん、慶應にも、新卒で入った会社にも、多々“優秀な人材”はいたわけで、この理由だけで必ずしも留学という話にはならない。ただ、イギリスのトップスクールでの経験はかけがえのないものだったということは多くの人が指摘するポイントだ。
例えば、LSEに留学されていたShinさんのブログや、UCL MSc→LSE PhDと学ばれた大学教授から聞いた話から、この点を魅力的だと感じるに至った。
2.キャリアの展望
2つ目の理由は、国際的に知名度のある大学卒という評価、修士号という肩書(+専門的な知識)がもらえるということだ。
就職に際してプラスに働くというレベルの話をしているわけではない。もちろん、その効果も存在するだろうが。
アカデミックな面でもしかり、中・長期的に働いていくうえでもしかり、メリットがあると考えている。
ただ、ここで論点となるのは、正直な話“箔をつける“ために進学をするのであれば、ビジネスの世界ではMBAが王道であるという点だろう。
これに関しては、長くなる気がするので別記事にまとめることを検討したい。
3.やっぱり経済学が好き
なんだかんだいって、私が留学を決めた理由はこれである。
残念なことに、大学4年生になるまで経済学の面白さを実感することはなく、中途半端なまま学生生活を終えた気がしていた。
だからこそあと1年は追加で勉強したいなと思い1年制の修士課程に決めたといってしまえば、それだけの話なのかもしれない。
4.好き勝手できるのは今だけ
良くも悪くも、年をとれば負わなくてはいけない責任も増えるものだ。新たな家族が増えたり、親が老後を迎えたり、なかなか自分だけの責任で会社を辞め、学生に戻るなんてことはできない。
言い換えれば、リスクの高い投資ができるのは20代のうちだけだと思ったということだ。今回のタイミングを逃し、先延ばしにすればするほど、留学するチャンスは少なくなる一方だと感じた次第である。
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