LSE vs UCL

2019年10月12日

London UCL 留学

t f B! P L

煽るようなタイトルにしてしまいましたが、実際のところはUCLのMSc Economicsってどうなの、という正直な感想を書いた次第です。

前書き

LSEとUCLの経済学修士課程(MSc Economics)の違いをUCL在籍者の目線から記しています。

したがって、LSEの修士課程については又聞きベースですのでご容赦ください。

Motivation

LSEの経済学修士課程の様子を記したBlogは多々ありますが、UCLの修士課程についてはなかなか日本語での情報がなかったから、といったところです。

10ヶ月 vs 12ヶ月

LSEのコースは10ヶ月で完結しますが、UCLは12ヶ月です。

この2ヶ月の違いは、修士論文にかける時間の違いとなって表れてきます。UCLでは期末試験後4ヶ月かけて論文を書くことができますが、LSEでは試験と論文に追われながら生活することになるのではないでしょうか。

また求められる論文の長さも違いますし、UCLでは指導教官を選べるのに対して、LSEでは自動的に割り振られると聞いています。

MRes (PhD、博士過程) への進学

UCL、LSEともに条件を満たせば、MResへの条件付き合格をもらえます。(Source for LSE: Here)

UCLでの条件は、

  • Advancedのコア科目(Advanced マクロ、ミクロ、時系列、ミクロ計量)の中から最低2つを選択科目として履修し、
  • すべての科目を平均して70%以上の評価を得て、
  • 論文の指導教授の支援を得る

という3つです。

LSEでも条件は同様かと思います。
LSEのPhDはUSのTOP20に負けないと思いますので、これは魅力的ですね。

一方で、UCLのPhDも最近はUKのTOP2だと、あるUCLのFacultyは言っています。 (Placementの観点)
学生の間では、US TOP20 >> LSE > Oxford >> UCL > Warwick, Cambridge etc. という認識でしょうか。

ただ注意点として、UCLでUSのPhDに直接(Gap Yearを取らずに)いくのは、現実的に厳しいのではないかという点です。

理由は試験が4月までなく、成績が夏まで出ない、12月時点では推薦状を頼めるほど自分のことを知っている教授がいないからです。

LSEでは12月にあるMock Examの結果を使ってこれを解消しているようです。(Source: 日本人の方のBlog)

知名度

圧倒的にLSEの勝ちです。日本では、Oxbrige, LSE, LBS, (Imperial)は知られていますが、UCLというとUCLA?、そりゃアメリカだわ!となります。

イギリスでは、学部であればOxbridge最強、修士であればLSE最強 (Academiaでも、Industryでも) な印象です。
といっても、LSE ≧ UCLという感じなので、日本ほどの違いはないと思います。

ただ実際のところ、就職活動での経験から言うと、LSEの圧倒的勝利でしょう。特に、日本以外の就職では、LSE, Oxbridge限定の求人があったり、ボスキャリではほぼ面接免除で最終面接(意思確認、主に投資銀行の場合)と、LSEが有利な点は間違いないかと思います。

まとめ

今の私(2019/11/16)が半年前に戻れるのなら、UCLのMScにはいかず、1年DefferしてLSEを受け直す(もっとも、成績や推薦状は変わらないのでまた落ちると思いますが)と思います。

それでも受からなければ本当に経済学修士に行くの?MBAじゃだめなの?博士に行きたいのと自問した上で決断するでしょう。

何が言いたいかというと、UCLのMsc Economicsは、ほぼ確実に博士に行きたい人が行くべきだと言うことです。
私みたいなもう少し勉強したいなあ、博士って美味しそうという人が行くところではないということです。

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